編み物の英文パターン独特の編み方について

編み物の英文パターン独特の編み方について

棒針編み大好き、tomominです。
今日は日本の編目記号には無い、英文パターンによく出てくる表現、編み方についてピックアップしてみます。
英文パターンの略語の元の文章は、操作そのものが書いてありますので、元の文章を理解してから略語を覚えるのがコツです。

・kfb (knit into front and back of sthitch )編み出し増目

左針に掛かっている1目の前と後ろから「表目」2目編み出す増目のことを言います。
この増目の方法は日本ではありませんでしたが、海外ニットパターンを編む人が増えたことで、kfbも割とポピュラーな増目の方法になってきたように感じます。

・pfb(purl into front and back of stitch)

上記のkfbと同じように1目から2目編み出すことをいいますが、「裏目」2目を編み出すところが違います。

・M1L(make 1 left leaning stitch)・M1R(make 1 right leaning stitch)

英文パターンでは増目をするところを 単純にincrease、M1 とだけ表現されている場合も多く、
この場合は編み手に増目の方法はお任せということになります。
M1L・M1Rと書かれている場合は、シンカーループ(目と目の間に横に渡った糸)を拾ってねじる方向まで詳しく指示されているということです。
M1Lは左にねじる、M1Lは右にねじる増目です。
ねじる方向を揃えることによって、一定的な増目の繰り返しで現れる模様がデザインの一部になっている場合もあります。

・W&T(wrap&turn) 引き返し編み

日本で言うところの引き返し編みになりますが、操作が若干違います。
日本では掛け目と滑り目がセットになって引き返し編みをしますが
英文パターンでは掛け目をする代わりに、wrap巻き付けて、編地を返すという操作をします。
最後に段消しをするのは同じで pick up the wrap と書かれた操作が段消しになります。
また、ガーター編み等の場合、段消しをせずに、目の根元に糸が巻き付いたまま編み進む場合もあり、
慣れると日本式の引き返し編みより簡単だと感じる方も多いでしょう。

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・Long tail cast on 指でかける作り目

cast onが作り目という意味ということは前回お話しましたが、作り目の方法で一番ポピュラーなのがLong tail cast on です。
糸端をこれから編む編地の幅の3倍残してから作り目すると、糸端が短すぎず、長すぎず丁度良く残ります。

・Crochet cast on かぎ針で編みつける作り目

この方法は別鎖から目を拾う作り目の応用ですが、なぜか日本のテキストには載っていないことが多いです。
後からほどく場合も、そのまま使う場合も、面倒な鎖編みの裏山から拾うという作業が無いのでおすすめです。
使うかぎ針は棒針と同じか1号程度細い針が良いでしょう。

よく出てくる表現、略語の一部をご紹介しました。
文章では分かりづらい場合は「英文パターン kfb」などと入力すると海外のニッターさんがUPしている動画が沢山あると思いますので、参考にしてみてくださいね。

本日も最後までお読みくださいましてありがとうございます。
よい一日を。
れっつ えんじょい にってぃんぐ!

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