手編み講師 棒針編み大好きなtomominです。
勤労感謝の日の今日は快晴！
こんな日はちょっと編む手を止めて外へ出ましょう！
英文パターンは難しそうで敬遠しちゃって…という方はいませんか？
「英文パターン」って何？
日本の編み物は「編み図」という編み目記号を使って編み方を表した図を見て編みます。
それに対して主に英語圏の国では編み物をするのに、編み方が独自の略語を使って書かれた「編み文」を見て編むのです。
英語で書かれた編み方の文章なので、「英文パターン」と呼ばれています。
私が編み物を再開した10年前には、日本で編み物をする人の中で
英文パターンを編む人は今に比べるとまだ少なかったです。
ご家族の仕事の関係で海外転勤の機会に英文パターンに触れたとか
早い時期から海外から輸入された編み物雑誌を読んでいるとか
輸入毛糸を扱っているお店で翻訳された編み物パターンを見て編む等、
海外編み物に触れる機会がたまたまある人だけがたしなんでいた気がします。
その頃、日本の編み物雑誌や編み物本を手にとっては
どれも似たようなデザインで着たいと思うものを探すのに苦労していた私は
ある日インターネットで次に編みたいデザインを検索していて、
英文パターンで編んだシンプルでステキなセーターを見つけて感動しました。
「いつかこのようなセーターを編めたら…」
それが編み物にのめり込むきっかけになったのは間違いありません。
編み物を多少したことのある人でしたら、英語が苦手でも（私もです）英文パターンのコツや決まりを知ることで
英語で書かれた作品を編むことが可能です。
まずは気軽に「無料の英文パターン」を入手しましょう。
・Ravelry アメリカのニッターが作った世界的な編み物愛好家の為のSNSサイト
まずは自分のアカウント登録が必要です。
登録は無料です。
patternの中でfree（無料）パターンも豊富にありますので、
沢山の人が編んでいる無料パターンを探してみると良いと思います
・knitty カナダの季刊のonline knit magazineです。
アカウント登録は必要ありませんし、掲載されている作品は全て無料です。
・DROPS ノルウェーの毛糸のメーカーです。
無料のpatternを多数掲載しています。
・Berroco アメリカの毛糸のメーカーです。
自社の毛糸を使った素敵なニットの無料patternも多数あります。
編み始める前に、ちょっとだけきまりを理解しましょう。
日本の編み図は全部表側から見た編み目が記号で表現されています。
それに対して、「英文パターン」では常に、今編んでいる方から見た編み方が書かれています。
例えばメリヤス編みを裏側から編む場合、「英文パターン」では裏編みになります。
（日本の編み図では、実際は裏編みですが、表側から見ると表目なので表編みの記号になっています）
文で書いてある通りの操作をすればよいので、編み物初心者さんにとっては分かり易いと思います。
「英文パターン」の構成
英文パターンは若干の表記や順番の差はありますが、書かれている順番が大体きまっています。
・「〇〇〇〇」 最初にデザイン名
・materials 「材料」のことです。 使用する糸、色番号、必要量、使用する棒針や付属品（マーカーやボタン等）
・guage 「ゲージ」このゲージが大切なのは編み物するひと世界共通です。
10cm四方の表記の他に、1インチ（＝約2.5cm）の表記の場合もありますので×4倍します。
・finishde measurement 仕上がりサイズ
・About this ○○ このデザインの特徴、編み方のポイント、デザイナーのコメント等が解説されています。
ここに特別模様の編み方や特別な方法のやり方の動画リンクが貼ってあるものもあります。
これらを読んだ後に、いよいよ編み文のスタートになります。
私は英語が苦手なので、パターンについての説明はザーッと読んだり翻訳ソフトを通して何となくこんなことを言っているのかなぁと想像する程度で、あとはできあがりの着画を見て編み始めてしまいます。
一番大事なのはゲージと毛糸の必要量、使う棒針のサイズです。
英文パターン指定の糸が外国製品で容易に手にはいらない場合
昔に比べて、輸入毛糸は日本でも手に入り易くなりましたが、それでも日本製に比べて圧倒的に取り扱い店は少ないですし、海外通販を利用するにしても英語の壁がありますし入手に時間がかかります。
そのような理由で代替糸を使うこともよくあるわけですが、
代替糸を選ぶのに、やはり重さではなく、1gあたりの毛糸の長さを比較して
好みの毛糸の中で、なるべく近い数値の糸を選ぶのがおすすめです。
棒針の針の号数について
日本とアメリカとヨーロッパの棒針の号数と太さはそれぞれ違います。
又号数ごとの太さの刻みも違います。
日本は0.3mm刻み 3号が3.0mmで 4号が3.3mm 5号が3.6mm 6号が3.9mmとなります。
アメリカは0.25mm刻み 3号が3.25mm 4号が3.5mm 5号が3.75mm 6号が4.0mmです。
アメリカの棒針の号数や太さで表記されている物を編むときは
太さが近い号数を選んでスワッチを編んでみて、指定のゲージが出る針を選ぶと良いでしょう。
例：US5号と書いてある場合＝3.75mmなので 日本の5号（3.6mm） 6号（3.9mm）のどちらかを選ぶ。
今回はここまで。
次回はいよいよ編み始めるのに必要な編み文の略語などについて書きます！
最後までお読みいただきありがとうございます。
今日もよい一日を。
れっつ えんじょい にってぃんぐ！
